組織の硬直性

メーカーの「応援販売」が販売店を滅ぼす(後編)*1
結局は少数の有力販売店による寡占化の弊害が現れているということでしょうか。記事中では特定の名称は書かれていませんが、書かなかったというよりもわざわざ書かなくても分かるでしょ、といったスタンスのように見受けられた。
かつてそごうが場所貸し業と呼ばれたように、家電量販店もそのようになりつつある(なっている)。売り上げが立つという意味では悪くありませんが、その店にとって売りたい*2製品を自らが進んで売ることができないという状態は、真綿で首を絞めるがごとく販売余力を外部に奪われ苦しむことになるのではと思います。
つまり、売るという行為しか出来ない売り場が出来てしまったら、売る以外の行為を求められた場合、それに対して打てる手立てや駒が足りずに身動きが取れなくなる事が容易に想像が付きます。
どこぞのおっさんが言っていましたが、永続的に存在することを考えた場合、環境の変化に対応出来ることが要件だと考えていますので。

*1:前編のはてブの盛り上がりに対してちと寂しい。旧来の家電量販店のセグメントと現在のPCの入り込んだ家電量販店とのセグメントの違いによるところが構造的なところとなり、あながちおかしい存在ではないとしてしまったからでしょうか。

*2:儲かる