難しい記事

新聞が背負う「われわれ」はいったい誰なのか
先週のダイヤモンドではテレビ業界の話で、規制に絡んだ奇妙な収入構造に関する記事だった。最近の各種メディアに対する多さから、当のメディア自身もパラダイムシフトについて肌に感じ始めたということでしょうか。
新聞と言う「書き手」を自前で持つ存在ですら、結局相手の土俵に上がってしまっては、その立場のあやふやさが白日の下にさらされてしまう。捏造はいけませんが、メディアが自分自身の立場を巧妙にブレさせて世論との融合を図ろうとするのは別に毎日だけの話ではないのですが。ただ今回のキャンペーンの内容というのが、よく事情を分かっていない連中の書いた企画が、より沢山存在する事情をよく分かっている連中の範囲であったことから嘲笑の対象になってしまったのではと考えています。
最初に記事を見たときには私も

最初は売るため、毎日インタラクティブにアクセスさせるための「釣り」ではないかとすら思いましたが、社の幹部や一線記者が真剣に取材して、あのレベルしかできなかったという現状は慄然とします。

との記者氏との同様の印象を持ちました。分からないなら分からないなりの書き方があると思うのですが、これはそういうものを超えた新聞社としての記事のヤバさをを感じました。