当事者意識

暴言、暴力、セクハラ 介護労働者「辞めたい」続出
介護従事者が低賃金でなり手がいなくなっていると言うところではなく、地位の低さからくる状況についての話題。

同じく人材不足で話題となっている看護師ですら、しばらく前まではその仕事の重要性にもかかわらず、低賃金と地位の低さから冷遇されていました。そして医療を受ける高齢者人口が進み、そのうち医療の必要でない要介護者については保険負担を分離させると言う財政上の経緯があり、賃金面についてはそもそも期待できるものではありません。
しかしながら地位ついては、介護従事者自身の地位向上に対する意識や、福祉以前に一労働者である立場を忘れて活動している人が多いように思います。利用者が主体である以上自身の環境についてどうこう言いづらいと言うこともあるのかも知れませんが、そんなことはサービス業では当たり前のことであって、なにも介護業界に限った話ではないものですし。
ワーカホリックであることを求められ、そうでないものは疲れて業界を離れ、ワーカホリックだけがどんどん集積されてゆく。当事者が手を打とうとしない*1のだから状況が変わらなくて当然。


一言いえるのは、もう手遅れであると言うこと。

*1:業界特有の経営環境の事情もあるのですが